フィリピン人労働者を採用する際は、直接雇用ができず政府の関連機関や紹介企業を通すという独自のルールを守る必要があります。
手続きを行う際は、どの紹介企業を選ぶかによって獲得できる人材のクオリティや必要な費用、サポート内容が大きく異なります。
今回は、優れた紹介企業を選ぶためのポイントについて紹介します。
フィリピンの紹介企業の役割とは?
現在、アジアを中心に15ヶ国に紹介企業があります。フィリピンにおける紹介企業の役割とは、技能実習生を日本に送り出すことです。技能実習生を受け入れる際は、必ず紹介企業を通す必要があります。
紹介企業が行う主な業務は、以下の通りです。
- 技能実習生の選定
- 技能実習生が出国する際の教育
- 海外の企業とのやり取り
- 面接を行う際の通訳
- ビザや入国審査における書類の作成及び手続のサポート
- 就労後の技能実習生や企業のフォロー
年齢や性別、学歴、人柄などを総合的に判断して、日本に紹介する技能実習生を選びます。さらに、選んだ実習生が海外で働く際に困らないよう、語学や文化を教育します。
また、健康診断を行ったりパスポートやビザの取得をサポートしたりといったことも、紹介企業の業務の1つです。就労してからのトラブル対応や質問への応答なども行います。
政府から紹介企業の認定を受けるための要件
紹介企業が政府の認定を受ける際の基準は、以下のようなものになります。
- 制度の趣旨を正確に理解している
- 技能実習生が支払う手数料の額が適切
- 技能実習を修了した後の支援ができる
- フォローアップ調査に応じられる
- 役員が法令違反を犯していない
- 仲介に必要な能力がある
もちろん、ブローカーのようなことを行うなど不正行為を働く紹介企業は政府の認定を得られません。
日本企業が紹介企業を選ぶ際のポイント4つ
フィリピン人労働者を自社で雇う際、紹介企業を介して獲得することになります。紹介企業は複数社あるので、どこを選ぶかによって対応が変わります。
この項目では、スムーズに採用活動が進む優良な紹介企業を選ぶためには、どのような点に気をつけるべきか紹介します。ポイントは以下の4つです。
- 政府の認定企業であるかを必ず確認する
フィリピン政府が認めている送り出し機関であれば、安心です。政府によって個別に審査された紹介企業のみが認定されるので、トラブルに発展する可能性が低くなります。また、政府との連携によって大学などから優秀な人材を開拓できることもあります。ですから、SNSなどを通じた公開募集では獲得できない、即戦力になる人材の雇用が可能になる場合があることも、認定の紹介企業を選ぶべき理由です。 - 日本語が堪能
日本語教育がどの程度できているかを確認すると、紹介企業の仕事のクオリティがわかります。技能実習を行う際は、日本語でのやり取りが必要です。そのため、紹介企業が事前に日本語の教育を行っておくのが通例です。日本語の習得度は紹介企業によって異なるので、選ぶ際に1つの基準になるでしょう。確認する際は、担当者の日本語レベルで、大まかな日本語教育の水準を判断してください。 - 担当者が日本で働いたことがある
担当者の日本語レベルと共に、日本での勤務経験についても確認してみましょう。実際に日本での就労を体験した人が担当であれば、派遣する際の熱量が違います。日本独特の文化や習慣、知っておくべき法律などを把握していれば、細かいところまで事前に指導してもらうことができるでしょう。もちろん、紹介会社全体の紹介実績についても、比較検討する必要があります。さらに、フィリピンだけでなく日本にも事務所が設置されている会社であれば、トラブルに見舞われたときなども安心です。緊急時の対応についても、具体的に確認するようにしてください。
- 料金が適切
紹介企業選びで最も気になることの1つが、手数料の金額でしょう。目安は5~15万円ですが、会社によって差があります。費用は立地も関係しており、首都マニラの方が安く、地方にいくほど高くなる傾向があります。ただし、過度に手数料を安くする紹介企業もあります。質の悪い紹介企業だった場合、教育レベルが著しく低かったりサポートが不足していたりといったことからトラブルに発展してしまうこともあるでしょう。
費用を適切に比較するのは難しいですが、内訳を聞くなどして正当な金額であるのか判断するようにしましょう。
まとめ
紹介企業は、主に技能実習を希望するフィリピン人と日本企業との間を取り持つのが主な業務です。政府公認と非公認の紹介企業がありますが、必ず公認を選ぶようにしてください。
海外での就労希望者が多いフィリピンでも、質の高い人材を獲得するためには紹介企業選びが大切です。手数料の金額だけで安易に判断することなく、実績や日本に関する理解度など総合的に確認して決めるようにしましょう。