コラム

SSW採用はどんな業種でも可能なのか

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SSWとは、Specified Skilled Workerの略で、特定技能を意味します。2019年4月から新たに設けられた在留資格です。

今回は、SSWによる採用ができる業種について解説します。正しく理解して、フィリピン人労働者の受け入れをスムーズに進めましょう。

SSW採用における審査基準と対象範囲

フィリピン人を雇用する際、SSWの労働者が日本で働くことを許可するPOLOはどんな事項を基準に審査を行うのか、また基準が適用される対象範囲はどこなのかを把握しておく必要があるでしょう。

以下に、審査基準と対象範囲の概要をまとめたので、参考にしてください。

<SSWを日本へ派遣する際の審査基準>

  • 登記簿謄本を提出しているか
  • 貸借対照表(法人の場合)、納税証明書、銀行預金取引明細、預金残高証明書(個人事業主の場合)を提出しているか
  • DOLEとPOEAのルールを遵守しているか
  • 日本人と同等以上の待遇を証明できているか
  • POLOへの申請よりも先に求人活動をしていないか(求人活動をはじめている場合は、状況を報告する)
  • POLOによる面接や訪問調査を受けているか(初めての雇用の場合)

 

<審査基準の対象範囲>

  • 14種類のカテゴリーに該当する者
  • 一定の資格を持つ技能実習生
  • 在留資格をSSWビザへの変更を希望する者
  • SSWビザを持っていて雇用主の変更を希望する者

 

SSWのフィリピン人を受け入れる際の流れ

SSW採用のフィリピン人労働者を、日本企業で受け入れる際は、以下のようなステップで進めます。フィリピン在住者と既に日本に住んでいる者では流れが異なる点も理解しておきましょう。

<フィリピン在住の求職者を雇用するまでの流れ>

  1. フィリピン政府認定の送り出し機関と特定技能所属機関で募集の取り決めをする
  2. 募集に関する取り決めを日本の公証役場(公正証書の作成や私文書の認証を行う役所)で認証を受ける
  3. POLOに募集の取り決め(日本の公証役場の認証済)や雇用契約書、求人・求職表を提出する
  4. POLOによる面接を受ける
  5. POLOの審査が通ったらPOEAに書類一式を提出する
  6. 送り出し機関を通じて採用活動及び契約の締結を行う
  7. 在留資格認定証明書の交付を申請する
  8. 採用企業がフィリピン大使館に査証の発行を申請
  9. フィリピン人労働者が出国前オリエンテーション・健康診断を受ける
  10. OEC(海外雇用許可証)の発行を申請して在留資格を取得したら就労開始可能

日本に住んでいるフィリピン人を雇用する際は、採用者が確定したら在留資格変更許可申請を行うことで、就労がスタートできます。

SSW採用が可能な14業種

SSWでの採用ができる業種は、以下の14業種です。必要な技能試験と共に、把握しておいてください。

  • 介護(介護技能評価試験)
  • 農業(農業技能測定試験)
  • 飲食料品製造業 (飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験)
  • 外食(外食業特定技能1号技能測定試験)
  • 宿泊(宿泊業技能測定試験)
  • 素形材産業(製造分野特定技能1号評価試験)
  • 産業機械製造業 (製造分野特定技能1号評価試験)
  • 電気・電子情報関連産業(製造分野特定技能1号評価試験)
  • 漁業(漁業技能測定試験)
  • ビルクリーニング(ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験)
  • 自動車整備(自動車整備分野特定技能評価試験他)
  • 造船・舶用工業(造船・舶用工業分野特定技能1号試験他)
  • 航空(特定技能評価試験)
  • 建設(建設分野特定技能1号評価試験他)

上記の業種は、特定技能1号の受け入れ分野です。特定技能2号は建設、造船・船用工業、介護のみです。

技能実習からSSWに変更するメリット

技能実習からSSWに変更することで、様々なメリットがあります。まず1点は、在留期間が延長になることです。

技能実習は、1~3号に区分されていますが、在留期間は最長で5年までです。これが、特定技能に変更することで合計10年の雇用が可能になります。

在留期間が長くなったことでより多くの経験を積むことができれば、帰国してからの就職に役立つ実績にもなります。

企業にとっても、採用コストをかけずに優秀な人材を長く雇用できるのでメリットになります。在留期間が延長になることで、外国人労働者にとっても受け入れ企業側にとっても利点が多いといえるでしょう。

また、技能実習より特定技能の方が従事可能な仕事の種類が増えるのもメリットです。特定技能は、即戦力としての労働力を確保するために制定された制度なので、より多くの業務を担当できるのです。

一方で、スキルの高い労働力が確保できる分だけ雇用コストが高くなったり、転職がようにされるようになったりといったデメリットもあります。

マイナス面も理解した上で、SSW採用に移行するようにしましょう。

まとめ

SSWで採用されたフィリピン人は、POLOによる審査を経て日本企業への就職が可能になります。採用までの流れはかなり複雑ですが、理解しておくようにしてください。

SSWでの採用は全部で14業種です。技能実習から特定技能に変更することで、多くのメリットが得られるでしょう。

 

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